ロシア (RU) Russia

 ※以下の情報は「地球の歩き方」からの抜粋です

ロシアの基本情報

ロシアは世界最大の領土を持ち、その面積は日本の約45倍。ユーラシア大陸の北部にバルト海沿岸から太平洋
まで東西に伸びる広大な国土。この自然環境と人々とのおおらかさがロシアの魅力のひとつといえる。
ロシア人は、歌や詩や踊りが大好きで、川や海で泳いだりと自然と戯れるのが得意。おおやけの場では無愛想に
見えてもよくつきあってみると、ユーモアを絶やさず、もてなし好き。またいちばんの見どころは、劇場。
ロシアは“舞台芸術の王国”といわれており、オペラやバレエ、芝居や演劇スタジオもハイレベルの楽しい作品
をみせてくれる。本当のロシアを手探りで確かめながら旅をすれば、きっと実り豊かなめぐりあいが待っている
にちがいない。

面積 約1707万km2(日本の約45倍)
 
人口 約1億4190万人(2008年5月推計)
 
首都 モスクワ(人口約1047万人、2008年推計)
 
民族構成 ロシア人79.8%、タタール人3.8%、ウクライナ人2%、バシキール人1.2%、チュバシ人1.1%など。
       160を超える民族が居住する。
 
宗教 キリスト教のひとつであるロシア正教をはじめ、イスラム教、ユダヤ教、仏教など

ロシア語
 
祝日・祭日
1月1日 新年
1月7、8日 ロシア正教クリスマス
2月23日 祖国防衛の日
3月8日 国際婦人デー
5月1、2日 春と労働の祝日
5月9日 戦勝記念日(対独戦争)
6月12日 ロシアの日
11月4日 民族統一の日
※土曜、日曜と重なった場合は翌月曜が振り替え休日となる。

通貨単位
通貨単位はルーブル(本サイトではPと表記)。補助通貨はカペイカで、100カペイカが1ルーブル。
2008年11月6日現在、US$1≒26.92P。1P≒3.64円。レートには変動がある。
紙幣は5000、1000、500、100、50、10ルーブル、硬貨は10、5、2、1ルーブルと50、10、5、1カペイカが流通
している。

両替
USドルがたいていの両替所で使用できる。ユーロも両替しやすい。トラベラーズチェックは直接支払いには使用
できない。クレジットカードも普及しており、都市部では主要クレジットカードで現地通貨がキャッシング
できるATMもある。

ロシアの入国とビザ
【入出国】ロシアに入国する場合、例外なく入出国カード(ミグラツィオーンナヤ・カールタ)の記入と提出が
          義務づけられている。
          入出国カードはロシア語と英語で書かれたパスポート2倍大の紙片で、入国審査を通る際に片側が切り
          取られて片側のみが戻ってくる。ロシア滞在中、町なかで警官にチェックを受けた際などに必要と
          なるので、パスポートとともに常時身に着けていなければならない。また出国の際には提出しなけれ
          ばならないので、決してなくしてはいけない。

【ビザ】ロシア入国にはビザが必要。ロシアのビザ取得には事前に準備が必要で、手ぶらでふらりと大使館、
        領事館を訪れても取得はできない。また一部の入国地点における特殊な例を除き(ごく短期のトラン
        ジットビザなど。いずれにせよロシア側指定の旅行会社での事前の手続きが必要)、国境などでの取得
        もできないので、あらかじめ、入国前にロシア大使館領事部か総領事館で取得しておく必要がある。
        一般的に発行されるビザは、観光ビザ、トランジットビザ、業務ビザの3種類。一般に、観光ビザの取得
        には、ロシアでの宿泊の予約が最低限必要。トランジットビザの取得にはロシア入国と出国を保証する
        航空券などの提示が必要。業務ビザの取得には、関係機関からの招待状の提出が必要となっている。

【滞在登録】滞在登録(レギストラーツィア)とは、文字どおりロシアに滞在する者が行わなければならない
           登録のこと。これはロシア内での滞在都市ごとに適用される。
           通常の観光でロシアを訪れた場合は、ホテルのチェックイン時に一時的にパスポートを預けた際、
           自動的にこの登録がされるので、この滞在登録に関して心配する必要はない。かつては滞在登録の
           手続きが済んだという証拠に、入出国カードにスタンプが押されていたが、2007年に滞在登録に関
           する法律が改定され、スタンプが押されなくなった。ただ地方都市では、制度が変わったことが
           浸透していないようで、滞在登録のスタンプが押された紙切れがもらえることがあるが、一応とって
           おこう。
           また入出国審査が厳しいといわれているウラジオストクやユジノサハリンスクなどの都市では、
           ホテルに宿泊し、滞在登録の手続きが済むと、滞在登録のコピーがもらえる。出国の際、このコピー
           を要求されることがあるので、なくさないこと。
           民宿や知人宅などに泊まる場合は、そのホストとともに管轄区の内務省パスポート・ビザ・サービス
           へ行き、滞在登録をする。

※外国籍の方は別途領事館で確認が必要です。
※無査証の条件として、帰国便航空券の所持等が必要な場合があります。詳しくは大使館にご確認ください。
※急な変更も予想されますので、詳細は大使館にご確認ください

税関
規定された以上の通貨や物品などを持ち込む場合は、税関申告書(タモージンナヤ・ヂクララーツィヤ)の記入
と提出が義務づけられている。税関申告が必要となる物品でおもなものは、貴金属や芸術品。また特殊なビデオ
カメラ、パソコンなど。これらは関税の対象になるとしてトラブルになるケースもあるので、入国時に申告して
おくべきである。
持ち込み、持ち出しに制限があるおもなものは、タバコ(18歳以上で400本まで無税)、アルコール飲料(21歳
以上で2Lまで無税)、キャビア(ひとり250gまで無税)など。通貨の持ち込み制限はないが、税関申告なしで
持ち込めるのは、US$1万相当まで。ただし税関申告なしで国外に持ち出せるのはUS$3000相当までとなっている
ので、不安な人は税関申告をしておくこと。高額の通貨を持ち込むのはひかえたい。

日本からロシアへのフライト時間
日本からイタリアまでのフライトは、直行便で約12時間。

ロシアの気候
典型的な大陸性気候。国土の大部分は寒冷な気候で、短く冷涼な夏と、長く続く厳寒の冬が特徴。
夏と冬の気温差は30~75℃に及ぶ。ヨーロッパ・ロシアの1~2月の平均気温は-10℃前後だが、シベリアでは
-20~-35℃で、内陸部は-50℃以下になるところもある。

 
ロシアの時差とサマータイム
最西端の飛び地カリーニングラード州(GMT+2、日本との時差-7時間)から東端のチュコト半島(GMT+12、
日本との時差+3時間)まで、国内が11の時間帯に分かれている。モスクワ、サンクトペテルブルクを含む
ヨーロッパ・ロシア地域のほとんどはGMT+3に属し、日本との時差は-6時間。
※3月最終日曜から10月最終日曜まで、ロシアはサマータイムに入るので、この間は日本との時差が1時間縮まる
(例:モスクワは-5時間)。

 

 

 

ビジネスアワー
【役所、大使館関係】一般に月~金曜9:00~17:00。土・日曜は必ず休み。大使館などでは受付の曜日や時間が
          限られているところも多いので事前に確認が必要。
【銀行】一般に月~金曜の9:00~18:00。13:00~14:00頃昼休みをとるところが多い。

 

【商店】一般に食料品店は月~土曜8:00~18:00、服飾雑貨店などは月~土曜10:00~18:00。途中昼休みを
    とる店もある。現在は無休で営業する店も多い。一概にはいえないが、日本にあるような24時間営業の
    商店やレストランはまだ少ない。

 

チップ
ソ連時代はチップの習慣はなかったが、現在は強制ではないものの、観光客がよく訪れるようなレストランでは
チップが期待されている。目安としては、庶民的なレストランでUS$1相当前後、高級レストランではヨーロッパ
の常識に準じた額を。
 
税金
ほとんどの商品にIVAと呼ばれる付加価値税が10~20%かかっている。
EU以外の居住者は、1店舗E154.94以上の買い物をし、所定の手続きをすれば、手数料などを引いた税金が還付
されるシステムがある。買い物をするときや帰国時には、忘れずに手続きをしよう。

ロシアの電圧とプラグ
電圧は220Vで周波数は50Hz。プラグはふたつの丸いピンが付いたヨーロッパCタイプ。日本の電化製品を使う
場合はアダプターと変圧器が必要。使用する機器が外国での利用を保証しているか、必ず確認を。
Cタイプのプラグ
 

ロシアの水
生の水道水の飲用は不可。ミネラルウォーターは町なかのキオスクや商店で安価で売られている。炭酸ガスが
入ったものがガズィローヴァンナヤ・ヴァダー、入ってないものがニガズィローヴァンナヤ・ヴァダーで、
ボトルのどこかに明記されている。

ロシア食事
ボルシチやピロシキ、あるいはビーフストロガノフなど、典型的なロシア料理の名前を聞いたことがある人も
多いことだろう。ロシアに行けば、もちろんそうした本場のロシア料理が味わえる。
ロシア料理以外にも、グルジア料理やウズベキスタン料理、ウクライナ料理など旧ソ連の民族料理が楽しめる。
それでもやっぱり和食がないと、という人もご安心を。今ロシアは日本食ブームで、どこの町にも日本
レストランがある。ロシア風にアレンジされた和食をぜひ試してみよう。

ロシア宿泊
近年ロシアには、ヨーロッパの高級ホテルチェーンなどが次々と進出し、ホテルの数は増えている。それでも
宿泊施設は慢性的に不足気味で、シーズン中などはなかなか希望どおりの宿が取れない状況が続いている。
そのため宿泊料金も売り手市場で、実質的な設備、サービスと比較すると異常に高く、コストパフォーマンス
の点ではまだかなり低いといえる。

【ホテルに泊まる際の注意点】
ホテルでは、滞在登録のためチェックイン時にパスポートを一時預けることになるが、なるべく早くレセプショ
ンから返却してもらうこと。
外出の際にはパスポートの所持が必要で、万一警官に職務質問された際にパスポートがないと問題になるからだ。
 
ロシアの郵便
郵便事情はあまりよくない。大切な荷物、書類などはEMSやDHLなどの国際輸送会社を利用したほうがいい。

【郵便料金】一般の航空便郵便は、日本までハガキ20P、封書(~20g)22.5P。モスクワから日本まで、郵便が
      到着するのに2~3週間かかることもある。
【郵便局の営業時間】一般に月~金曜の8:00~18:00、土曜8:00~17:00。各地の中央郵便局は日曜も営業し、
          営業時間も一般局よりも長い。
 
ロシアの電話のかけ方
【ロシアから日本へのかけ方】
ロシアから東京の(03)1234-5678にかける場合
8(国際電話識別番号)
▼(トーンを確認)
10

81(日本の国番号)

3(最初の0を取った市外局番)

1234-5678(相手の電話番号)

 

【日本からロシアへのかけ方】
日本からモスクワの(495)123-45-67にかける場合
国際電話会社の番号
001(KDDI)※1、0033(NTTコミュニケーションズ)※1、0061(ソフトバンクテレコム)※1、005345(au携帯)
※2、009130(NTTドコモ携帯)※2、0046(ソフトバンク携帯)※3

010(国際電話識別番号)※2

7(ロシアの国番号)

495(市外局番)

123-45-67(相手の電話番号)

※1 「マイライン」の国際通話区分に登録している場合は不要。詳細はURL www.myline.org 
※2 NTTドコモは事前登録が必要。auは、010が不要。
※3 ソフトバンクは事前登録が必要。0046をダイヤルしなくてもかけられる。

【日本での国際電話の問い合わせ先】
KDDI 0057(無料)
NTTコミュニケーションズ 0120-506506(無料)
ソフトバンクテレコム 0120-03-0061(無料)
au 0077-7-111(無料)
NTTドコモ 0120-800-000(無料)
ソフトバンク 157(ソフトバンクの携帯から無料)

【電話】
日本の携帯電話各社が国際ローミングサービスを行っており、日本国内で使用している携帯電話をそのまま海外
でも使用することができる。機種や契約内容によって異なるので、詳しくは各携帯電話会社に問い合わせを。
なお、空港でもレンタル可能だ。
また、日本の国際空港やコンビニで購入できる日本の電話会社が発行するプリペイドカードもある。KDDIの
「スーパーワールドカード」や、NTTコミュニケーションズの「ワールドプリペイドカード」がある。
ロシア国内では、主要都市には国際通話も可能なカード式の公衆電話があり、近年は全国共通のテレホンカード
が売られるようになって便利になった。テレホンカードはICチップが付いたもので、料金は10度数28Pから400度
数529Pまである。
テレホンカードが手元になければ、直接電話局へ行き、カウンターで国際電話を申し込むこともできる。この
場合、カードでかけるより幾分料金は安い。高級ホテルなどでは、ホテルの部屋からも直通で国際電話をかけら
れることが多いが、これはかなり高くつく。一部の地域では、KDDIが日本語オペレーターを通す国際電話
サービスを行っている。
ロシア国内でほかの地域に電話する場合は、まず8を押してトーンを確認し、市外局番、相手の番号と続ける。
電話機によっては、相手が出たら任意のボタン(スピーカーや口唇のマークだったり、OTBeTと書かれていたり
する)を押さないと、こちらの声が通話相手に届かないものがある。

ロシアの交通
国内を移動するときに一番気を付けたいのが時差のこと。ロシア国内でも異なった時間帯が存在している。現在
は航空なども現地時間でスケジュール運行されている場合が多いが、昔の習慣を守ってモスクワ時間で運行という
場合もある。切符を手にしたらまず現地時間かモスクワ時間か確認しよう。
【航空】
日本で予約支払いをし、現地で航空券を受け取る場合、日本の旅行会社が指定した方法でバウチャーと引き替え
に航空券を受け取る。また航空券は自分で買うこともできる。料金はすべてルーブル払い(クレジットカードが
使える場合もある)、外国人料金もない。
空港へは出発の2時間前に到着しているよう言われるが、実際に搭乗手続きが始まるのは1時間を切ってからの
ことが多い。ただし搭乗までの手続きが煩雑で、案内も最低限のものしかないので、やはり時間に余裕をもって
空港に着いていたほうがよい。

ロシアのトイレ
町なかや駅、デパートなどの公衆トイレはだいたい有料で、2~10P程度の料金がかかる。町なかに公衆トイレは
非常に少なく、よく簡易トイレが使われているが、デパートや博物館などに入った際に用を足しておいたほうが
無難。男性用は▼かM、女性用は▲かЖで表示されている。

安全とトラブル
一般に想像されているほど、ロシアの治安は悪くはない。日中、町の中心部で暴力的な犯罪に遭う確率は低いと
いえる。ただし、経済的格差の拡大などから年々犯罪は増加しているといわれている。また人種差別的理由から
の暴力事件も増加傾向にある。外国人旅行者を狙った犯罪も増えているので、注意が必要。
またロシアは、チェチェン独立戦争の影響で国際テロの標的のひとつとなっており、人が集まるような場所には
一定のリスクがともなうことを忘れずに。観光に訪れる際には、常に国際情勢に敏感になっておく必要がある。
在ロシアの日本大使館、また外務省の海外安全ホームページでは、ロシアに関する最新の治安状況などの情報を
提供している。観光でロシアを訪れる際には、事前に閲覧しておくことを強くおすすめする。

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