ノルウェー  (NO) Norway

 ※以下の情報は「地球の歩き方」からの抜粋です

ノルウェーの基本情報


東はスウェーデン、フィンランド、ロシアと国境を接し、西は大西洋に面している。人口の大半は、首都オスロが
ある南部に集中。西部には、氷河により作られたダイナミックなフィヨルド(峡湾)の景観や、ヨーロッパ最北の
岬・ノールカップで見るミッドナイトサン(真夜中の太陽)を目当てに、毎年多くの観光客が訪れる。また、国土
の北半分は北極圏に位置し、冬にはオーロラ鑑賞も可能だ。食事なら新鮮なシーフードを堪能したい。

面積 38万5155km2 

人口 約467万人(2007年3月)
 
首都  オスロ Oslo
 
民族構成 ノルウェー人。北部のラップランド(フィンマルクFinnmark)地方には、サーメの人々が住んでいる。
 
宗教 プロテスタント(福音ルーテル派)

言語 ノルウェー語。また多くの国民が英語を話す。

祝日・祭日
2009年
1月1日 新年
4月5日 ※しゅろの主日
4月9日 ※洗足木曜日
4月10日 ※聖金曜日
4月12日 ※イースター
4月13日 ※イースターマンデー
5月1日 メーデー
5月21日 ※昇天祭
5月31日 ※聖霊降臨祭
6月1日 ※ウイットマンデー
5月17日 憲法記念日
12月25日 クリスマス
12月26日 ボクシングデー
12月31日 ニューイヤーイブ
※印は移動祝祭日で年によって日にちは異なる。

イベント/その他
ノルウェーはほかの北欧諸国同様、イベントが豊富。各都市ではジャズやクラシック、ロックの音楽イベントや
映画祭が開催する。注目したいのは、オスロの国立劇場で行われる、国際イプセン・フェスティバルだ。2年に
一度開催され、世界各国の劇団がイプセンの作品を競演する。夏期にはフード・フェスティバルが各地で行われ、
地元の人や観光客を楽しませてくれる。また、北欧らしいイベントといえば、オーロラ・フェスティバルや
フィンマルク・スロペット(犬ぞりレース)など。特に、サーメ・イースター・フェスティバルではトナカイぞり
のレースやスノーモービルに乗ることができるほか、民族衣装に身を包んだサーメの人々によるコンサートなど
盛りだくさん。 

【特産物】 
北欧デザインのアイテムやノルディック・セーターが人気のおみやげ。ノルディック・セーターはノルウェー・
セーターとも呼ばれ、天然の羊毛を編んだざっくりしたニットのこと。手編みと機械編みのものとある。機械編み
なら1000NOKくらいで買えるが、手編みなら3000NOKくらいするものもある。ほかにも、ノルウェーの西海岸線に
住むといわれる妖精「トロル」の人形やヴァイキングやサーメの伝統の模様をモチーフにしたシルバージュエリー
なども人気。
食料品ならなんといってもノルウェーサーモン。薫製にしたスモークサーモンは格別のおいしさ。ほか、タラコ
などのペーストが入ったチューブ詰めもおすすめだ。

【ノルウェー生まれの有名人】
『叫び』で有名な画家、エドゥアルド・ムンクEdvard Munchや作曲家エドゥアルド・グリーグEdvard Grieg、彫刻家グスタヴ・ヴィーゲランGustav Vigeland、劇作家ヘンリク・イプセンHenrik Ibsenなど芸術に関係する人々が多い。また、南極点に初めて到達した探検家、ロアルド・アムンゼンRoald Amundsenもこの国の出身。
 
通貨単位
通貨単位はクローネKrone(単数)。略号はNOK。また、補助通貨としてオーレOreがある。1NOK=100Ore。紙幣は50、100、200、500、1000NOKの5種類、コインは50Ore、1、5、10、20NOKの5種類。2009年2月現在、1NOK=15.65円。
1と5NOKは穴あき。高額の紙幣はあまり出回っていない。

ノルウェーの入国とビザ
【ビザ】シェンゲン協定加盟国で、滞在日数が6カ月間90日以内の場合は、ビザは不要。
【パスポート】入国時に必要なパスポートの有効残存期間は3カ月。

日本からノルウェーへのフライト時間
2008年4月現在、日本からの直行便はない(夏期にベルゲンまでの直行便を運航予定)。コペンハーゲンやヘルシンキ、ロンドン、パリ、フランクフルト、アムステルダムなどのヨーロッパ諸国の各都市空港を経由することになる。所要時間はおよそ14~18時間。

ノルウェーの気候
ノルウェーは世界地図のはるか北部に位置し、本土の北半分が北極圏。本土北方のスヴァルバール諸島およびビョルン島、西方のヤン・マイエン島を領有し、南半球では南極海のペーター1世島、ブーベ島がノルウェーの属領。東はロシア、フィンランド、スウェーデンと国境を接し、西は大西洋に面している。沿岸は北端のノールカップ岬から南端のリンデスネスまで直線距離で1750km。その海岸線はフィヨルドを入れて計測すると2万kmを超える。海岸地帯から内陸に入ると、天候の厳しい山脈地帯。北極圏では針葉樹が茂り美しい風景が広がる。
沿岸を流れるメキシコ湾流の影響を受け、緯度のわりには穏やかな気候。四季も比較的はっきりと分かれている。
北極圏はラップランドと呼ばれ、夏には太陽の沈まない白夜になり、また冬には太陽がまったく昇らなくなる時期が生ずる。

                  オスロの気温                             オスロの降水量

 
 ノルウェーの時差とサマータイム
中央ヨーロッパ時間(CET)を採用しており、時差は8時間。日本時間から数えると、マイナス8時間となる。
サマータイムは、3月最終日曜から10月の最終日曜まで。1時間早い時間となり時差は7時間になるので、飛行機や
列車など乗り遅れに注意しよう。

ビジネスアワー
【銀行】月~水・金曜8:15~15:30、木曜9:00~17:30、土・日曜は休み

【商店】月~水・金曜10:00~17:00(夏期は~16:00)、木曜10:00~19:00、土曜10:00~15:00、日曜は休み

日曜はほとんどの商店や銀行が休みとなるので、注意。
※オスロでは営業時間が自由に決められるため、商店によってまちまち。

ノルウェーの度量衡
日本と同じく、メートル法を採用している。

チップ
料金にサービス料が含まれている場合がほとんどのため、チップの習慣はない。ホテルなどで大きな荷物を持って
もらうなど、特別な用事を頼んだときにでも、お礼として渡す程度でいいだろう。レストランでも、料金にサービス料が含まれて
いないときのみ、7~10%程度のチップを渡す。
ただし、タクシーの場合は大きな荷物を持ってもらうときはもちろん、通常の乗車の場合も料金の端数分を渡すのが普通。

税金
ノルウェーでは、ほとんどの商品に14~25%の付加価値税(VAT)が課せられているが、ノルウェー以外の国に居住
している旅行者が、「TAX FREE」と表示のある店で1日1店舗につき315NOK(食料品の場合は285NOK)以上の買い物を
した場合、商品にかけられている付加価値税の最大19%が払い戻しになる。

電圧とプラグ
電圧は230Vで周波数は50Hz。日本から電気製品を持っていくには変圧器が必要となる。プラグは丸2ピンのB、Cタイプ。  

 

ビデオとDVD方式
日本のNTSC方式ではなく、PAL方式となるので、現地で購入したビデオソフトは一般的な日本の国内用ビデオデッキ
では再生できない。DVDの場合はリージョンコードが同じなので、PAL方式をNTSC方式に変換出力できるプレーヤーなら見ることができる。
 
ノルウェーの水
ほとんどの場所で、水道水を飲むことができる。心配なら、キオスクやコンビニでミネラルウォーターを購入するといい。
ミネラルウォーターはほとんどが炭酸入りのため、苦手な人は確認してから買うこと。

ノルウェーの郵便
郵便局は「POST」の表示が目印。投函の際にはAirMailと明記するか「A-Prioritaire,ParAvion」と印刷された
ブルーのシールを貼ること。
【郵便料金】日本まで送る場合、ハガキ1枚および20gまでの封書は、11NOK。ポストは赤と黄色の2種類あり、
       黄色はノルウェー国内専用のため、日本へ送る場合は、赤いポストに投函する。

【郵便局の営業時間】月~金曜9:00~18:00、土曜は10:00~15:00(大都市の場合はもう少し長い場合もある)、
              
日曜は休み。

ノルウェーの交通
全土をくまなく走る長距離バスと、オスロから放射状に延びる鉄道をうまく組み合わせて移動するのがノルウェーの
国内移動のコツ。特に鉄道はその車窓の風景の美しいことでも知られているので、鉄道があるところはこれを利用して、
鉄道の開通していない地方都市間の移動にバスを組み合わせてルートを組み立てよう。
ラップランドなど北部への移動は非常に時間がかかるので、ストックホルムから出ているベオリア・トランスポートを
利用するか、飛行機を利用したほうがいい。

【飛行機】
スカンジナビア航空やその系列会社のブローテン航空Braathen ASA(BU)、ヴィデロー航空Wideroe(WF)などの
航空会社が、国内のほぼ全土をカバーしている。ブローテン航空はラップランドに便を多く飛ばしており、ヴィデロー航空
は西のフィヨルド地帯に多くの便を持っている。
ノルウェー・エアシャトルNorwegian Air Shuttle(NP)は、格安の航空券を販売している。

スカンジナビア航空
TEL 91-505400
URL www.scandinavian.net

ブローテン航空
URL www.sasbraathens.no

ヴィデロー航空
TEL 81-001200
URL www.wideroe.no

ノルウェー・エアシャトル
TEL 81-521815
URL www.norwegian.no
 
電話のかけ方
【ノルウェーから日本へかける場合】
はじめに国際電話識別番号00をダイヤルし、日本の国番号81、続いて市外局番(最初の0は不要)、相手先の番号を
ダイヤルする。ノルウェーから日本(東京)の(03)1234-5678へかける場合
00(国際電話識別番号)

81(日本の国番号)

3(0を取った市外局番)

1234-5678(相手先の電話番号)

【日本からノルウェーへかける場合】
はじめに国際電話会社の番号、次に国際電話識別番号010をダイヤルし、ノルウェーの国番号47、続いて相手先の番号
をダイヤルする。

日本からノルウェーの12-345678へかける場合
電話会社の番号
001(KDDI)※1、0033(NTTコミュニケーションズ)※1、0061(ソフトバンクテレコム)※1、005345(au携帯)※2、
009130(NTTドコモ携帯)※2、0046(ソフトバンク携帯)※3

010(国際電話識別番号)※2

47(ノルウェーの国番号)

12-345678(相手先の電話番号)

※1 「マイライン」の国際通話区分に登録している場合は不要。詳細はURL www.myline.org 
※2 NTTドコモは事前登録が必要。auは、010は不要。
※3 ソフトバンクは事前登録が必要。0046をダイヤルしなくてもかけられる。

国際電話は一般の加入電話やどの公衆電話からでもかけられる。日本までは最低5NOKでつながり、1分で13.62NOK。
コレクトコールは800-19981(KDDI)から利用できる。空港やホテルの公衆電話はこれより高くなるので注意しよう。
また、国内電話の場合、公衆電話の最低料金は市内通話で5NOK。ただし平日の17:00~8:00と土、日曜は市外通話も
安くなる。使える硬貨は1、5、10、20NOK。電話機は、日本と同じく受話器をとってからコインを入れる。テレホンカード
Telekortも普及しており、カードのほうが硬貨でかけるよりも割安だ。カードは街頭のキオスクや郵便局で購入できる。
度数は40、90、140NOKの3種類。クレジットカードの使える電話機も普及している。また、ノルウェーはデンマーク同様、
電話番号に市外局番がなくすべて8桁で統一されている。

ノルウェーの食事
ノルウェーのおいしいものといえば、新鮮なシーフードははずせない。サーモンやニシンなど、ノルウェーの
冷たい水で育った魚介は身が引き締まっていて格別の味わい。ノルウェーは捕鯨国でもあり、クジラのステーキや
シチューなども有名。ほか、煮込み料理はノルウェーのおふくろの味。ラム肉とキャベツの煮込みフォーリコール
Farikalはノルウェー料理の定番。最高級品として知られる、ロフォーテン諸島をはじめとする西海岸線で捕られる
干しダラのトマトソース煮込み、バカラオBacalaoもぜひ味わいたい逸品。ほか、トナカイの肉なども食される。
ノルウェー独自の珍しい食べ物としては、ヤイトオストGeitostという山羊乳100%の茶色いチーズがある。
かなりクセのある味だが、試してみよう。牛乳と山羊の乳を混ぜて作ったグドブランスダールスオストGudbrandsdalsost
というチーズは、まるでキャラメルのような甘さがあって日本人の口にも合う。ブルンオストBrunost(茶色のチーズ)
とも呼ばれる。

安全とトラブル
他のヨーロッパ諸国と比べても、治安は良好。しかし、2004年の旧東欧諸国のEU加盟後、置き引きや窃盗などの軽犯罪
は増加の一途をたどっている。荷物から目を離さないように注意し、夜中のひとり歩きなどはやめよう。

ノルウェーのマナー年齢制限
年齢制限 飲酒・タバコは18歳未満の場合は不可。また、レンタカー会社によっては23歳や25歳以上などの制限を
       
設けている場合もある。
喫煙:ノルウェーでは、屋内での喫煙は法律により禁止されているため、空港や駅、ホテル、レストラン、バーなどすべての 
    
場所は禁煙。どうしても吸いたい人は、外に出て吸うしかない。タバコの料金も非常に高く、20本入りのマルボロなら
    1箱800円くらい。
飲酒:アルコールが購入できるのは、政府直営のリカーショップ、ヴィン・モノポーレVin Monoporetのみ。
    料金は333mlのビール1本20~30NOKと非常に高い。

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