オランダ (NL) Netherlands
※以下の情報は「地球の歩き方」から抜粋です
オランダの基本情報
オランダは、ヨーロッパの北西部、北海を臨む国で、正式名称はネーデルランド王国。ベルギー、ルクセンブルクと経済同盟
を結び、ベネルクス3国と呼ばれます。国土の1/4が海面より低地で、永年の干拓工事によって国土が広げられたもので、
海面下に位置する都市には、運河や水路が張り巡らされ、風車が水を汲み上げるなど水と闘ってきた歴史があります。
水との闘いを物語る風車群や、水揚げポンプ場、美しい干拓地などは世界遺産に登録されました。
春には、オランダを代表するチューリップで有名なキューケンホフ公園には70万人以上の人々が世界各地から訪れ、美しい
運河と街並みの風景や、歴史的建造物、美術館めぐりなどオランダを楽しむ旅行者は年間1千万人を超えています。
人口 約1640万人(2008年)
首都 アムステルダム Amsterdam
面積 4万1526km2
元首 ベアトリックス女王 Beatrix Wilhelmina Armgard
民族構成 ゲルマン系オランダ人81%、トルコ出身者2.3%、スリナム出身者2%、モロッコ出身者2%、
アンティル・アルバ出身者0.8%、そのほか11.9%
宗教 カトリック30%、オランダ改革派11%、無所属42%、その他17%
言語 オランダ語(英語の話せる人も多い)
祝日・祭日
キリスト教に関する祝日が多い。年によって異なる移動祝祭日(※印)に注意。以下は2009年の予定日。
1月1日 新年
4月10日 ※聖金曜日
4月12日 ※復活祭
4月13日 ※復活祭翌日の月曜日
4月30日 女王の日(日曜にあたる場合は振り替え)
5月21日 ※キリスト昇天祭
5月5日 解放記念日
5月31日 ※聖霊降臨祭
6月1日 ※聖霊降臨祭の翌日
12月25~26日 クリスマス
通貨単位
通貨単位はユーロ。略号はE(EURO、EURとも略す)。補助通貨単位はセント(¢)。それぞれのオランダ語読みは「ユーロ」と
「セント」となる。1ユーロ=100セント≒150円('09年1月現在)。独自デザインの硬貨の裏面はベアトリックス女王の横顔。
※1セントや2セント硬貨は、ほとんどの小売店で使用中止。現金で買い物をした場合、合計金額のセントの
一桁部分を2捨3入、7捨8入される。例えば、E9.98の場合E10、E9.97の場合E9.95の支払いとなる。
両替
オランダでは 日本円からの両替が可能。換金率の良いのは、空港や主要駅などにあるGWK(両替所)と銀行。
到着時に空港の両替所(手荷物受取所内)で両替してしまうのが、安全の面でも両替レートの面でも良い。
ホテルでの両替はレートが良くないが、少額の時には便利.
オランダの入国とビザ
【ビザ】90日以内の観光目的の旅であれば、ビザは不要。
【パスポート】パスポートの残存期間は原則として入国時、6カ月以上必要(往復の航空チケット所持が
望ましい)。入国カードはなし。
※外国籍の方は別途領事館で確認が必要。
※無査証の条件として、帰国便航空券の所持等が必要な場合があります。詳しくは大使館にご確認ください。
※急な変更も予想されますので、詳細は大使館にご確認ください
日本からオランダへのフライト時間
日本からオランダまでのフライトは、直行便で約12~13時間。現在2社(日本航空とKLMオランダ航空)の直行便が運航。
オランダの気候
オランダの観光シーズンでもある花の時期(4~5月)は気候が変わりやすいので、薄手のセーターを用意
していったほうがいいだろう。夏、6~8月はカラッと乾燥していて過ごしやすい。9月からはどんよりとした
曇りの日が多くなり、霧雨が降り、強風が吹く日がある。北海道より北にあるが冬の寒さはそれほどではない。
また、1年を通じて少量の降雨があるので、アノラックや雨具を携帯するといいだろう。
オランダの時差とサマータイム
日本との時差は8時間。日本の8:00がオランダの当日深夜0:00。
サマータイム時(3月最終日曜から10月最終日曜)は7時間。
ビジネスアワー
以下は一般的な営業時間の目安。ショップやレストランなどは、店により異なる。
【銀行】月~金曜9:00~16:00/17:00
【デパートやショップ】月~金曜9:00~17:30/18:00、土曜9:00~16:00/17:00
週に一度(木・金曜に多いが町によって異なる)は20:00/21:00まで営業。
アムステルダムやロッテルダムなど都市の中心部や観光客向けの商店では、日曜営業を
している店もある。スーパーマーケットは月~土曜の~21:00の所が多い。
【レストラン】ランチ12:00~14:00、ディナー17:30~22:00頃。
【カフェやバー】9:00~翌1:00。
オランダの度量衡
日本と同じメートル法が採用されている。ただし、重さはオンス(1オンス=100g)やポンド(1ポンド=500g)なども、
一般的に使用される。ショッピングの際は、必ず試着したい。
チップ
ホテルやレストランなどの料金にサービス料がどれくらいかかっているかによるが、直接サービスを受けた相手
にはチップを渡すのが一般的。以下は目安。ホテル、レストランの格によって変化する。
【レストラン】店の格にもよるが、一般的にサービス料が請求されないときに10~15%程度。
クレジットカードでの支払いでは、伝票の合計額にチップ相当額を自分で書き足して支払う。
【ホテル】ベルボーイやルームサービスに対し、1回につきE0.25~0.50程度。
【タクシー】料金の10~15%程度。
税金
ほとんどの商品にBTWと呼ばれる付加価値税が19%('09年より20%)かかっている。ただし、EU滞在が3カ月
未満の旅行者は手続きをすればこの税金は、手数料などを引かれて戻ってくる(還付はレシート1枚E50以上の
買い物をして使用せずに持ち出す場合のみ)。ホテルや飲食等、現地で受けたサービスについては還付されない。
オランダの電圧とプラグ
電圧とプラグ 標準電圧は230V、50Hz。プラグは2相のBまたはCタイプ、あるいは3相のSEタイプ。
日本国内用の電化製品は使えないので、変圧器が必要。
Bタイプのプラグ Cタイプのプラグ SEタイプのプラグ
オランダのビデオとDVD方式
テレビ・ビデオ方式(PAL方式)は、日本やアメリカ(NTSC方式)と異なるので、一般的な日本国内用ビデオ
デッキでは再生できない。ソフト購入時に確認を。
オランダの水
水道水は飲用が可能。硬質な水の味が気になる場合はミネラルウォーターの利用を。
オランダの郵便 オランダの郵便局はTNT POST。
【郵便料金】日本へのエアメールの場合、ハガキ、封書(20gまで)ともに、E0.92
【一般的な営業時間】平日9:00~17:30と土曜午前中。
オランダの電話のかけ方
【オランダから日本への電話のかけ方】
00(国際電話識別番号)
▼
81(日本の国番号)
▼
相手先の電話番号(市外局番の最初の0はとる)
【日本からオランダへの電話のかけ方】
日本からアムステルダム(020)123-4567へかける場合
国際電話会社の番号
001(KDDI)※1、0033(NTTコミュニケーションズ)※1、0061(ソフトバンクテレコム)※1、005345(au携帯)※2、
009130(NTTドコモ携帯)※2、0046(ソフトバンク携帯)※3
▼
010(国際電話識別番号)※2
▼
31(オランダの国番号)
▼
20(市外局番の最初の0はとる)
▼
123-4567(相手先の電話番号)
※1 「マイライン」の国際区分に登録している場合は不要。詳細はURL www.myline.org
※2 NTTドコモは事前登録が必要。auは、010は不要。
※3 ソフトバンクは事前登録が必要。0046はダイヤルしなくてもかけられる。
【現地での電話のかけ方】
市内通話は市外局番をはずして押し、市外通話は市外局番の0を含めてすべてを押す。
オランダの公衆電話を扱うのはテレフォルト(Telfort)とKPN。一般的に、テレフォルトが駅構内、それ以外がKPN。公衆電話
に使えるコインは、KPN、テレフォルトとも、10セント、20セント、50セント、E1、E2。KPNはテレホンカードもあり、E5とE10の
2種類。郵便局や駅構内の売店・本屋などで購入できる。
国際電話は公衆電話からダイヤル通話ができるほか、テレホンカードとクレジットカード(追加料金がかかる)でかけられる
公衆電話がほとんど。なお、ホテルの部屋からかける場合、通常の約3倍の料金がかかる。
その他 【ユースフルアドレス】警察・消防・救急 TEL 112オランダの安全とトラブル
アムステルダム中央駅から飾り窓にかけては犯罪件数の多い危険地帯なので、注意が必要。
また、トラムや地下鉄でのスリの事例も数多く報告されている。ショッピングや休憩の際など、とにかく手荷物を体から
離さないよう注意したい。空港到着時、荷物のターンテーブル付近での盗難が多発しているので注意。また、空港から
市内に向かう電車の中や下車した際、2人組の1人が話しかけ、その隙にもう1人が荷物を盗むパターンも増えている。
警察を装ったスリが増えている。通常の警察は路上で財布やパスポートを見せろとは言われることはない。
町を歩く際は自転車とトラムに注意。歩道と車道の間には赤色の自転車道がある(自転車が常に優先)。
オランダのマナー
年齢制限 タバコ、お酒ともに16歳から(ただし、アルコール度15%以上のお酒は18歳以上)。
また、レンタカーも会社によって年齢制限を設けている。下限、上限とも設定されていることもあるので確認を。