スペイン (ES) Spain
※以下の情報は「地球の歩き方」からの抜粋です



スペインの基本情報
太陽と情熱の国、フラメンコと闘牛の国。スペインを語るときによく使われるフレーズだ。
でもスペインの魅力はそれだけではない。古くからさまざまな民族と文化が交錯してきたこの国では、
地方や町ごとに多彩な個性をもつ。とくに8世紀にわたってイベリア半島を支配したイスラムの影響は大きく、
その痕跡は建築や芸術など豊かな文化遺産の中に息づいている。
ローマ遺跡やイスラム芸術の傑作アルハンブラ宮殿、ガウディの建築群、プラド美術館、闘牛やフラメンコ
などで知られるスペインには、世界各地から毎年多くの観光客が訪れている。
面積 約50.6万km2(地中海のバレアレス諸島、大西洋のカナリア諸島、北アフリカのセウタも含む)日本の約1.3倍
人口 約4348万人 日本の約1/3('06)
首都 マドリッド Madrid 人口約312万人('06)
民族構成 ラテン系イタリア人
宗教 カトリック(95%)
言語 スペイン語
民族構成 イベリア・ケルト系で、現在のスペイン人はカスティーリャ人、ガリシア人、アンダルシア人、
カタルーニャ人、バスク人などで構成される。
宗教 カトリック教徒が圧倒的多数
祝日・祭日 年によって異なる移動祝祭日(※印)に注意。
なお以下のナショナルホリデーのほかに、自治州、市町村ごとのローカルホリデーがある。
2009年
1月1日 新年
1月6日 主顕節
4月9日 ※聖木曜日(カタルーニャ地方は3月24日のイースターマンデーが祝日)
4月10日 ※聖金曜日
5月1日 メーデー
8月15日 聖母被昇天祭
10月12日 イスパニアデー
11月1日 諸聖人の日
12月6日 憲法の日
12月8日 聖母受胎告知の日
12月25日 クリスマス
<マドリッドのローカルホリデー('09)>
4月9日 マドリッド自治州の日
5月15日 サン・イシドロの日
7月25日 イスパニアデーの振替
9月9日 聖母アルムデナの日の振替
<バルセロナのローカルホリデー('09)>
5月12日 聖霊降臨祭
6月24日 聖フアンの日
9月11日 カタルーニャ自治州の日
9月24日 聖母メルセの日
12月26日 聖エステバンの日
通貨単位
通貨はEU単一通貨ユーロ。それぞれのスペイン語読みは「エウロEuro」と「センティモCentimo」となる。
E1=¢100、E1=129.35円(2008年11月10日現在)。
紙幣はE500、E200、E100、E50、E20、E10、E5。硬貨はE2、E1、50¢、20¢、10¢、5¢、2¢、1¢。
両替
銀行や空港、主要駅、街なかの両替所、ホテルなどで両替ができます。一般的に銀行のレートが一番いいと
言われています。
スペインの入国とビザ
【ビザ】観光目的の旅であれば、90日以内の滞在についてはビザは不要。
【パスポート】帰国時まで有効なもの。
【入国審査】日本からEUシェンゲン協定加盟国を経由してスペインへ行く場合は、乗り継ぎ空港でEUへの
入国審査があるので、スペインの入国審査は不要。
※外国籍の方は別途領事館で確認が必要です。
※無査証の条件として、帰国便航空券の所持等が必要な場合があります。詳しくは大使館にご確認ください。
※急な変更も予想されますので、詳細は大使館にご確認ください
日本からスペインへのフライト時間
日本からの直行便はないので、まずヨーロッパの主要都市へ飛び、そこでマドリッドやバルセロナ行きの飛行機
に乗り換える。乗り継ぎ時間を入れて所要15~18時間ほど。航空会社によってはマラガやビルバオなど地方の
国際空港に乗り継ぐこともできる。
スペインの気候
地形と海流が影響し合うスペインでは、地方によって大きく気候が異なる。北から大きく3つに分けると、
カンタブリア海沿岸は雨が多く、夏は涼しく冬は温暖な海洋性気候。マドリッドを中心とした中央部は、
昼夜で気温の差が大きく、夏は暑く冬は寒い大陸性気候。スペイン東部や南部などの地中海沿岸地域は、
年間を通して温暖で乾燥した地中海性気候。旅行に適したシーズンは一般的には4~10月。
暖かいという印象のあるスペインだが、基本的に日本のほぼ同時期と同じような服装でよい。
マドリッドと東京の気温 マドリッドと東京の降水
スペインの時差とサマータイム
スペインは中央ヨーロッパ時間(CET)。日本との時差は8時間で、日本時間から8を引けばよい。つまり、
日本の7:00がスペインでは前日の23:00となる。これが、サマータイム実施中は7時間の差になる。
サマータイム実施期間は、3月の最終日曜から10月の最終土曜まで(2008年は3/30~10/25)。
ビジネスアワー
以下は一般的な営業時間の目安。ショップやレストランなどは店によって異なる。
【銀行】月~金曜8:30~14:00、土曜8:30~13:00。日曜・祝日は休み。
夏期(6~9月)は、土曜を閉める代わりに平日の営業時間を延長する支店もある。
【ショップ】月~金曜10:00~14:00、16:00~20:00、土曜10:00~14:00。日曜・祝日は休み。
【デパート/ショッピングセンター】月~土曜10:00~22:00。日曜・祝日は休み。
【レストラン】昼食13:30~16:00、夕食20:30~23:00。
スペインの度量衡
日本の度量衡と同じ。ただし洋服や靴のサイズ表示は日本と異なるので買い物のときに気を付けたい。
チップ
スペインにもチップ(プロピーナPropina)の習慣はあるが、義務というわけではなく、サービスに満足した
ときなどに心付けとして渡す程度で充分だ。
【タクシー】おつりの小銭を渡すか、キリのいい金額に切り上げて支払う。
【レストラン】店の格にもよるが、一般には料金の5~10%くらい。庶民的な店ではおつりの小銭かE1程度。
バルで飲み物だけなら不要。
【ホテル】ベルボーイやルームサービスに対し、1回につきE1程度。
税金
ほとんどの商品にIVAと呼ばれる付加価値税がかかっている。
EU以外の居住者は、1店舗E90.15以上の買い物をし、所定の手続きをすれば、手数料などを引いた税金が還付
されるシステムがある。買い物をするときや帰国時には、忘れずに手続きをしよう。
スペインの電圧とプラグ
電圧は220Vで周波数は50Hz、プラグはCタイプ。日本国内用の電化製品はそのままでは使えないので、変圧器
とプラグアダプターが必要。
Cタイプのプラグ
スペインのビデオとDVD方式
テレビ・ビデオ方式(PAL方式)は、日本やアメリカ(NTSC方式)と異なるので、一般的な日本国内用ビデオ
デッキでは再生できない。ソフト購入時に確認を。DVDは、リージョンコードは日本と同じ2だが、ビデオ同様
方式が異なるため、一般的な家庭用DVDプレーヤーでは再生不可能。
スペインの水
ほとんどの地域では水道水もそのまま飲むことができるが、体調が心配な人はミネラルウォーター(アグア・ミネラル
Agua Mineral)を利用したほうが安心。ガス入り(コンガスcon gas)とガスなし(シンガスsin gas)がある。
スペインの郵便
【営業時間】郵便局(コレオCorreo)の営業時間は通常、月~土曜9:00~14:00、日曜・祝日は休み。
また切手だけなら、町なかにあるタバコ屋(エスタンコEstanco)でも購入できる。
ポストの投函口がふたつある場合、日本へはExtranjero(海外)と書かれたほうに投函する。
【郵便料金】日本へのエアメールは、ハガキ、封書(20gまで)ともE0.78。
スペインの電話のかけ方
【日本への電話のかけ方】
00(国際電話識別番号)
▼
81(日本の国番号)
▼
相手先の番号(市外局番の最初の0はとる)
【日本からの電話のかけ方】
国際電話会社の番号
001(KDDI)※1、0033(NTTコミュニケーションズ)※1、0061(ソフトバンクテレコム)※1、005345(au携帯)
※2、009130(NTTドコモ携帯)※2、0046(ソフトバンク携帯)※3
▼
010(国際電話識別番号)※2
▼
34(スペインの国番号)
▼
相手先の電話番号
※1 「マイライン」の国際区分に登録している場合は不要。詳細はURL www.myline.org
※2 NTTドコモは、事前登録が必要。auは、010は不要。
※3 ソフトバンクは事前登録が必要。0046をダイヤルしなくてもかけられる。
スペインのトイレ
スペイン語でセルビシオServicio、またはラバボLavaboという。女性はセニョーラスSenoras、男性はカバジェロス
Caballeros。公衆トイレは町なかには少ないので、できるだけ美術館やレストランに行った際に済ませておくとよい。
いざというときはバルで飲み物を注文してトイレを借りよう。
安全とトラブル
信号無視の車が少なくない。地元の歩行者も平気で信号無視するが、真似すると危険。
スリ、置き引き、ひったくりなどの窃盗被害のほか、特にマドリッドやバルセロナで日本人旅行者を狙った
「首絞め強盗」が発生している。パスポート、航空券、多額の現金、カード類などの貴重品は宿泊先の安全な
場所に保管し、なるべく手荷物を持ち歩かないこと。やむを得ず持ち歩く場合は、1カ所にまとめず、分散して
所持するとよい。また、深夜や早朝はもちろん、人通りが少なくなる昼休みは外出を控えるのが無難。
なお、スペインに滞在する外国人は法律で身分証明書の常時携帯が義務付けられているが、日本人旅行者は
パスポートのコピー(カラーコピーが望ましい)の携行で差し支えないことになっている。街頭で警察官に
パスポートの提示を求められた場合は、コピーを提示し、原本はホテルに保管してあることを説明しよう
スペインのマナー年齢制限
スペインでは16歳未満(州によっては18歳未満)の飲酒と喫煙は禁じられている。また、レンタカーは空港や
主要な観光地でならどこでも借りることができるが、年齢制限がある。Hertzは25歳以上(一部の車種では30歳
以上)、Avisは21歳以上。いずれも上限はなし。身分証明書代わりにクレジットカードの提示を要求される。
カードを持っていない場合はかなりのデポジット(預託金)が必要となる。
その他
【シエスタ】昼寝を表す言葉で、14:00~16:00頃に昼休みを取る習慣を指す。観光名所や美術館、ショップ
などの多くは閉まってしまうので注意。マドリッドやバルセロナなど大都市では、シエスタなしで
営業するところも増えている。
【フロアの呼び方】スペインではほかのヨーロッパ諸国同様、日本とはフロアの呼び方が異なる。日本式の1階は
地上階(プランタ・バッハPlanta Baja)、2階は1階(プリメール・プランタPrimer Planta)


