チェコ共和国  (CZ) The Czech Republic

 ※以下の情報は「地球の歩き方」からの抜粋です

チェコ共和国の基本情報

チェコはヨーロッパ大陸のほぼ中央に位置する内陸国。西部のボヘミア地方と東部のモラヴィア地方からなり、
モラヴィア地方北東部のポーランド国境付近には、歴史的に領有を争われてきたシレジア地方も含む。
チェコの歴史、文化、経済の主流を担ってきたボヘミア地方では、南北にヴルタヴァ川の悠々とした流れが貫いている。
まさにその心臓部がプラハだ。ボヘミア地方とモラヴィア地方を分けるのは、その名もボヘミア=モラヴィア高地。
この緩やかな高地を隔てたモラヴィアは、ドナウ川に注ぐモラヴァ川流域に広がっている。9世紀には現在のスロヴァキア
ボヘミア、ポーランド、ハンガリーにまでまたがる大モラヴィア王国があり、モラヴィア地方はその中心だった。
プラハは何日滞在しても飽くことと無縁の町。重厚な建築物、歴史を感じさせる街のたたずまい、あふれる音楽に
芸術の薫り・・・・・・。ヨーロッパという言葉に抱くイメージがここに現実となって現れる。
そのほか、緑に囲まれた温泉療養地カルロヴィ・ヴァリやマリアーンスケー・ラーズニェ、おいしいビールで有名な
プルゼニュにチェスケー・ブディェヨヴィツェ、中世の町がそのまま残っているチェスキー・クルムロフやテルチ、
チェコ第2の都市ブルノなど、宝石のようにきらめく魅力的な町が優しく旅人を迎えてくれる。

面積 7万8866km2(日本の5分の1弱)

人口 1034万人9372人(2007年9月)
 
首都 プラハ Praha
 
民族構成 チェコ人94%、そのほかスロヴァキア人、ドイツ人、ポーランド人、ハンガリー人、ロマなど
 
宗教 チェコ人94%、そのほかスロヴァキア人、ドイツ人、ポーランド人、ハンガリー人、ロマなど

言語 公用語はチェコ語(スラヴ語派)。外国語は、高年層にはドイツ語が、中・若年層には英語が比較的通じる。
 
祝日・祭日
2009年
1月1日 元日
4月12日 イースター
5月1日 メーデー
5月8日 戦勝記念日
7月5日 宗教記念日
7月6日 ヤン・フスを偲ぶ日
9月28日 チェコ国家の日
10月28日 独立記念日
11月17日 自由と民主主義のための闘争の日
12月24日 クリスマスイヴ
12月25日 クリスマス
12月26日 ボクシング・デー

イベント
国際ブックワールド(プラハ) 4/24~27
「プラハの春」国際音楽祭 5/12~6/4
ストラージュニツェ国際フォークロア・フェスティバル(ストラージュニツェ) 6/26~29
カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭(カルロヴィ・ヴァリ) 7/4~12
国際音楽祭チェスキー・クルムロフ(チェスキー・クルムロフ) 7/18~8/23
フス・フェスティバル(ターボル) 9/12~14
「プラハの秋」国際音楽祭 9~10月
ビール祭り(プルゼニュ) 10月初旬
国際ジャズフェスティバル(プラハ) 10月
クリスマスマーケット(プラハ) 12月
 
通貨単位
チェコの通貨はチェココルナ。本サイトではKcと表記する。補助通貨はハレーシュ(Haler)で、100ハレーシュが1コルナ。
紙幣には金属のスリップが織り込まれている。2008年3月現在、1Kc=約6.12円、E1=約25.25Kc。
紙幣は5000Kc、2000Kc、1000Kc、500Kc、200Kc、100Kc、50Kc、20Kc。硬貨は50Kc、20Kc、10Kc、5Kc、2Kc、1Kc、
50ハレーシュ。

両替
大きな駅やバスターミナル、空港にはたいてい両替所がある。列車やバスが発着する時間帯ならまず営業している。
比較的レートがいいのは、銀行かチェドック。特にKBのロゴが目印のコメルチュニー・バンカKomercni Bankaは
チェコのどの町にもあり、レートがよく両替手数料も少ない。
注意したいのは私営の両替商。店頭にはよいレートや「Commission 0%」などと掲げられていても、実際には10万円
以下の両替の場合手数料10%、などというサギまがいのところもある。カレル橋やプラハ城など観光地周辺では特に
要注意だ。両替後の金額がいくらになるのか最初に聞いて、納得してから現金を渡すようにしよう。
また、プラハの繁華街などで「チェンジマネー?」と声をかけられることがある。よいレートでの両替をもちかけて
くるが、これらはすべてインチキ。交換の際に巧妙に札を抜かれたりする。絶対相手にしないこと。
チェココルナの持ち込み・持ち出し制限はないが、チェコやスロヴァキア以外の国でコルナから再両替できる可能性
は小さいしできてもレートはよくない。こまめに少額ずつコルナに両替して、滞在中に使いきってしまうのがいいだろう。

【クレジットカード】
チェコではクレジットカードも普及している。大きなホテルやレストラン、旅行会社、観光客相手のショップでは、
ほとんど使えると思っていいだろう。ただし地方や、安食堂などはその限りではないので注意。
ATMもたいていの町にあるので、急に現金が必要になったときでも安心だ。

チェコの入国とビザ
【ビザ】3カ月以内の滞在ならビザは不要。入出国カードもない。
      2008年3月30日より、シェンゲン協定を完全実施。
【パスポート】パスポートの残存有効期間が入国時に6カ月以上あること。
※ビザ・パスポート等の情報は予告なく変更されることがございます。
 必ず大使館、領事館または旅行会社でご確認ください。 

税関
【免税で持ち込めるもの】紙巻タバコ200本、細葉巻100本、葉巻50本、他タバコ製品250gのいずれか。
アルコール22度以上1L、22度未満1L、ワイン2Lのいずれか。香水50gかオーデコロン0.25L。E175までの贈答品
(15歳以上)E90までの贈答品(15歳未満)。

日本からチェコへのフライト時間
現在日本からの直行便はない。最低1回は周辺の都市で乗り換える必要がある。所要時間は乗り継ぎ時間も含め
14~19時間くらい。

チェコの気候
チェコには日本と同じように四季がある。どの季節も美しく、雪の降りしきる冬が好きだという人もいるが、観光客が
一番多いのはやはり夏の6~9月。気温は30℃以上になっても、日本のように湿気はないのでさわやかだ。日中は暑く
サングラスが必要なほどだが、夜になると急に冷えることもあるので、夏といっても長袖の服を準備しておいたほう
がいい。また、冬の寒さはかなり厳しいので、しっかりとした防寒着が必要。
雨は降ってもすぐにやんで青空が出ることが多いが傘は持ってたほうが無難。

 
チェコの時差とサマータイム
日本より8時間遅れ。つまり、日本が夜の20:00のとき、チェコは昼の12:00。サマータイム時は7時間遅れになる。
サマータイム実施期間は、3月最終日曜の深夜2:00~10月最終日曜の深夜2:00。

ビジネスアワー
【銀行】月~水・金曜9:30~15:00、木曜9:30~18:00(ストックホルムでは9:00~17:30もある)、土・日曜は休み

【商店】月~金曜9:30~18:00、土曜9:30~14:00、日曜は休み

【デパート(ストックホルム)】月~金曜10:00~19:00、土曜10:00~17:00、日曜12:00~17:00

【スーパーマーケット】月~金曜9:30~20:00、土曜9:00~16:00
           日曜は休み(小さなスーパーマーケットでは日曜も営業する場合がある)

チップ
【レストラン】高級レストランでサービスに満足したときには、料金の10%程度が一般的。カードで支払った場合は、
       伝票にチップの額を書く欄があるので、サインをする際に適当な額を書き入れればよい。
【ホテル】ポーターには荷物1個につき10Kc。

【タクシー】何か特別な頼みごとをしたときにのみ渡す。

税金
チェコでは商品の代金にVATと呼ばれる付加価値税が9~19%かかっており、旅行者は手続きをすればこの税金の一部が
戻ってくる。還付されるのは、一度に2001Kc以上の物を買い、3カ月以内に未使用の状態で国外(EU圏外)へ持ち出す
場合のみで、ホテル代や食事代、タバコ類の分は戻ってこない。
免税の取り扱いをする店で、買い物時に書類を作成してもらい、出国時に税関で証印をもらう。

電圧とプラグ
電圧は220ボルト(V)、周波数50ヘルツ(Hz)、プラグはC型。
日本の電化製品を使う場合、変圧器とプラグアダプターを持参のこと。   
Cタイププラグ

ビデオとDVD方式
チェコのテレビ・ビデオ方式(PAL、SECAM)は日本やアメリカの方式(NTSC)と異なるので、現地のビデオテープや
DVDは一般的な日本国内用ビデオ・DVDデッキでは再生できない。

度量衡
日本と同じく、長さはメートル、重さはグラム、液体の量はリットルで表す

チェコの水
水道水は基本的に飲めない。ペットボトルに入ったミネラルウォーターを買おう。500mlで10Kcくらいから。
最も人気のあるブランドはマットーニMattoniだ。

チェコの郵便
郵便局はラッパのシンボルマークが目印。チェコの郵便事情は悪くない。
なお、郵便局には英語の表示はないし、窓口でも英語はほとんど通じない。プラハの中央郵便局では一番左の窓口が
インフォメーションになっているが、そこでも思うように英語が通じないことのほうが多い。
【郵便料金】日本までは、ハガキ1枚12Kc。封書は20gまで18Kc、小包は航空便で1kgまで641Kc、2kgまで926Kc、
               上限は30kg。だいたい1週間あれば届く。
【営業時間】月~金曜8:00~17:00、土曜8:00~12:00。日曜は休み。
               プラハなどの大都市には深夜まで開いている 局もある。

電話のかけ方
【チェコから日本へのかけ方】
チェコから東京の(03)1234-5678にかける場合
00(国際電話識別番号)

81(日本の国番号)

3(0を取った市外局番)

1234-5678(相手先の番号)

【日本からチェコへのかけ方】
日本からプラハの212-345-678にかける場合
国際電話会社の番号
001(KDDI)※1、0033(NTTコミュニケーションズ)※1、0061(ソフトバンクテレコム)※1、005345(au携帯)※2、
009130(NTTドコモ携帯)※2、0046(ソフトバンク携帯)※3

010(国際電話識別番号)※2

420(チェコの国番号)

212-345-678(相手先の番号)

※1 「マイライン」の国際区分に登録している場合は不要。詳細はURL www.myline.org 
※2 NTTドコモは事前登録が必要。auは、010が不要。
※3 ソフトバンクは事前登録が必要。0046をダイヤルしなくてもかけられる。

チェコの公衆電話はテレホンカード式が多い。カード専用の電話機では、コインは使えない。市内・市外通話、携帯電話と
もに9桁の番号をすべてプッシュする。市内通話の最低料金は10Kc。オフピークの時間帯(平日19:00~翌7:00と土・日曜、
祝の終日)は割安になる。国際電話は公衆電話からも可能で、回線の状態は極めてよい。
テレホンカードtelefonni kartyは郵便局やキオスクで購入できる。2種類あり、それぞれ使い方が異なるので注意が必要だ。

<ICチップ式のテレホンカード>
一般的なのは、金属製のICチップが埋め込まれたもの。公衆電話で使用するときは、まず受話器を取ってから、ICチップ
が埋め込まれている側を上にしてカードを挿入。日本のように飲み込まれず、3分の1くらいはみ出したままだ。
Eマークや旗マークのボタンを押せば表示が英語になる。残高が表示され受話器から発信音が聞こえたら、相手先の番号を
プッシュする。

<PIN方式のテレホンカード>
国際電話の場合、複数の電話会社から発売されているPIN方式のテレホンカードがお得。最初に使用した日から、電話会社
によって3~6カ月の使用期限がある。買ったらまず銀色のスクラッチ部分をはがす。この下に書かれている番号(PIN)は
それぞれのカードに固有。使用するときは、受話器を取って電話会社のアクセス番号にかける。カードを公衆電話機に
挿入する必要はない。ガイダンスに従ってPINをプッシュ、残高がアナウンスされたら相手先の番号をプッシュする。

<チェコから利用できる日本の国際電話サービス>
日本の電話会社を通してチェコから電話がかけられる。日本での問い合わせはKDDI 0057(FREE)へ。
KDDIジャパンダイレクト 800-001-181(オペレーター対応)
KDDIスーパージャパンダイレクト 800-001-128(自動音声対応)

ユースフルアドレス【緊急時】警察 TEL 158、救急 TEL 155、消防 TEL 150  

チェコの食事
食事は旅の楽しみの大きな要素だ。その意味でも、チェコは旅人の心を充分に満たしてくれるだろう。
レストランRestauraceは、気軽な雰囲気のところから高級ホテルの中の一流レストランまで、よりどりみどり。食堂風の
ところならひととおり食べて200~400Kcくらい。プラハの高級レストランでも1000~1500Kc程度みておけばいい。
ピヴニツェPivniceと呼ばれるビアホールや、ヴィナールナVinarnaと呼ばれるワイン酒場へ繰り出すのも楽しい。
モラヴィア地方は、ワインの名産地でもある。ピヴニツェやヴィナールナでは、軽い食事もできる。
繁華街など人が集まるところには、サンドイッチや飲み物を売っている売店がいくつもある。サンドイッチと飲み物で50Kc
くらいあれば足りるだろう。駅やバスターミナルにあるビュッフェBufetも、安く上げたい旅人の味方だ。

安全とトラブル
チェコの治安は、他のヨーロッパ諸国と比べれば身体に危害を加える暴力的な犯罪はあまりないので、まだ安全なほうだ
といえる。とはいえ、悪質なスリや詐欺などが増えており、ツーリストの被害者も少なくない。
一番多いのは、ニセ警官を装って金をだましとるというもの。まず道端でヤミ両替をもちかけられたり、道を尋ねられ
たりし、それに応じていると、すかさず警官を装った人物がやってきて「パスポートと財布を見せろ」と言ってくるのが
パターン。見せるが最後、中身を抜き取られてしまう。
また、地下鉄やトラム内でのスリも多発している。乗り物の出入口付近が不自然に込んでいると感じたら要注意だ。
貴重品から決して目を離さないように。町を歩くときは常に注意を怠らないようにしよう。

チェコのトイレ
駅やバスターミナルの公衆トイレはほとんど有料で、1回3~5Kcが相場。いつでもトイレに行けるよう小銭を用意して
おきたい。レストランでは無料で使えることも多いが、コインを入れないとドアが開かなかったり、係員が待機して
いたりする店もあるので油断は禁物。トイレの表示はZやzeny、damyまたは●印が女性、Mやmuzi、paniまたは▼印が男性。

マナー年齢制限 
酒類、タバコの購入は18歳以上。

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